●江戸明治和本●〈御制札〉正徳御式目［御制札之写］（正徳元年）【判型】大本2巻2冊。縦261粍。【作者】不明。【年代等】正徳元年11月刊。［京都］福森兵左衛門ほか板。【備考】分類「往来物・法制」。『〈御制札〉正徳御式目［御制札之写］』は、正徳元年5月制定の五高札（忠孝札・切支丹札・毒薬札・火付札・駄賃札）を大字・4行・付訓（駄賃札はやや小字・6行）で綴った手本。類書中で最も早く刊行されたもの。上巻には、（1）「一、親子、兄弟、夫婦を始め諸親類にしたしく、下人等に至る迄これをあはれむへし…」以下9カ条【忠孝札】（以下、大字・4行）、（2）「きりしたん宗門は累年御制禁たり。自然不審成者これあらは申出へし…」で始まる1カ条【切支丹札】、（3）「一、毒薬并似せ薬種売買の事禁制す。若違犯の者あらは、其罪重かるへし…」以下7カ条【毒薬札】、また、下巻には、（4）「一、火を付る者をしらは、早々申出へし。若かくし置においては、其罪重かるへし…」以下8カ条【火付札】、（5）「駄賃・人足・荷物定め」6カ条【駄賃札＊各宿場により異なる】（以下、小字・6行）を収録する。同類の往来物に正徳2年刊『〈堀氏手本〉正徳御式目』があるが、収録順序に異同がある。なお、「正徳高札」は封建倫理の教諭、火事や強訴徒党などに対する取り締まりを示したもので幕末まで全国の高札場に掲示されていた（駄賃札以外は正徳元年の将軍吉宗の改訂が最後となり、明治まで改められなかった）。発布直後に刊行されたもので所蔵が少なく、貴重資料（山本秀樹『江戸時代の三都出版法制の比較研究』にも漏れており、京都における出版条例の重要な証左となるもの）。★原装・上巻題簽付・上下巻取り合わせ・状態概ね良好。稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。